金木犀のお気に入りの歌一覧
灰色猫
整理せし本の山から舞い降りし栞に祖父の愛した一首
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中野美雄
さみだれの夜を降れる雨さはさはと葉群をぬらし汝がこころにも
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び わ
いづれでも人生友とし受け入れん神が吾にと賜(たま)いしものを
15
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青き銀椀
せつなさの薄らぐたびに人の歌読みてなほ欲しあくがるるまで
22
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青き銀椀
一秒の残像なりし自転車で過ぎしミモザの花の輪郭
10
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詠み人知らず
かの人を手放すまいと まっすぐに 爪先立ちの 恋をせし君
18
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詠み人知らず
今はただ淋しきのみに 過つな 肩を貸さむ 頼りなかれど
17
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舞
夕餉しつ晩酌をしつテレビ見つ妻と語りつ幸を感じて
14
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恣翁
七つ余に 早酔ひながら上げぬるを 蜘蛛の網 頭光に突き破るらむ
16
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野々花
頑張らぬ事もひとつの治療だとモニター見つつ女医が呟く
30
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高松 蓮
往く人の 首狩るばかりの ブーメラン つばめ低くて 雨すぐ降らむ
10
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みやこうまし
一回の生は掛け甲斐のないものよ歌に留める深き思い出
22
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まあさ
いつまでも まとわりついて くる過去の 亡霊払い 踏み出す一歩
25
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中野美雄
明けてなほ雨しとしとと降るなへに螢袋はほの白く咲けり
29
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千映
古希がきてまだ愉しこと増えている沁みさえ薄くなってきている
15
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リクシアナ
はまなすの花鮮やかに咲き濡れて白き夏菊丘に波打つ
39
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秋日好
高速を渡る歩道の橋の上君ふと私の荒れた手握る
23
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野々花
美しい言葉は何もないけれど素直な心素直なままに・・・
15
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中野美雄
ほたるぶくろの俯く花のうちに浮かぶあかむらさきよ朝影のなか
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舞
吐息さえ色あるものを我が頬に落ちる涙のいかな色ある
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