詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
KEN
仕置き場の觀音菩薩に紫のあけび供へて峠行く風
15
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滝川昌之
穂を出せば風は無くても線路沿い手を振りながらススキが送る
21
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恣翁
蟋蟀の 切れ切れな音に 新たしき卒塔婆ゆ 翳りし目を逸らしけり
16
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KEN
あだたらに霧のつなみの立つ朝は歌に描けずただ吹く風を見る
15
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横井 信
夕暮れに季節外れの虫刺され風を感じて床に寝転ぶ
12
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へし切
犬蓼の赤き花穂は風にゆれ 挫けず生きよと路傍に咲けり
22
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只野ハル
高原の避暑地の夏の忘れ物リボンの付いた麦わら帽子
10
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恣翁
香を薫く 先祖の墓の花立ての 真紅の鶏頭 目に染むらしも
18
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滝川昌之
お隣りもそのお隣りも手桶まで同じ仏花でごめんね母さん
22
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可不可
秋風に逆らってチャリ立ち漕ぎ ボディライン見せつけてやる
11
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リクシアナ
涼秋の青空のもと金色の稲田のうねりに舞う群れ雀
23
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幸子
「あ、今ね、息をついたよ」車庫入る夜の電車に子は耳を澄ます
18
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秋日好
秋深み言葉に秘めた君の名は珈琲ゼリーの苦みが似合う
17
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秋日好
秋雨の冷える土曜に京都へと心を飛ばす一杯のお茶
18
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KEN
行く水の彼岸に散りぬる百日紅末期のいちりん看とる人無く
15
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横井 信
柔らかくススキの揺れる堤防で耳を疑うツクツクボウシ
10
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秋日好
何かしら気配感じて振り向いて「うん?」と言ったら「ふん!」ととられて
11
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コタロー
秋空の澄んだブルーのキャンバスに繪筆は遊ぶホワイトの雲
7
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滝川昌之
重ね着を慌てて探す秋彼岸カーディガンからナフタリン臭
19
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深谷真雪
弱いということから逃げてまた弱く自分の弱さにうずもれる夜
7
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