藤久崇のお気に入りの歌一覧
名鈴
君が名を 庵で人間に 独りごつ 秋風そよと 知らず顔なり
15
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おじい
亡靈の 一夜は明かり 氣怠るかり 貝の樣なる 沈默にゐる
9
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宇佐木芙和子
きみ戀し 十五夜ならばなほ戀し 滿ち滿ち溢る 黄身濃いしかも
5
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みをつくし
無花果を食みてよごせし手を洗ひ ふと思ひ出づ 幼き日の事
24
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うすべに
むらさきの煙たなびく夕間暮れ 灯影やさしく猫の呼ぶ声
10
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草木藍
一寸に滿たぬ虫なれど恋の歌千々に鳴きゐて人を惑わす
5
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露草
得意気に甘えてみせる愛猫の愛されてると知っている顔
15
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灰色猫
恋に死ぬ狂気のような色をして曼殊沙華詠む君のくちびる
18
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灰色猫
雑草に罪など無いと訴える我が手をはばむ猛きかまきり
15
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横井 信
涼しげな風に吹かれて立ち止まるアキアカネ舞う川のせせらぎ
14
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純子
なぜ君はと そのひとことの 恐ろしさを 今夜も呑みこみ またうたを詠む
7
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稲千代
寂びの秋來たりとぞ思ふはらはらと柿の葉地に落つるを見ては
15
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みをつくし
真紅の実 そっと飾りて花水木 吾が書棚にも秋さりにけり
21
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横井 信
長くなる影を見つめて白色の彼岸花へと色を足してく
16
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クロネコ
透き抜ける白群の空を見上げれば 羊が渡り鰯が泳ぐ
11
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舞
朝雀愉しげに鳴く明けてくる今日いち日を言祝ぐように
10
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KEN
あの春の 傷は癒えたか 十數へ 時雨洗ひし 稻穗に問へど
12
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横井 信
道端の小さな白いニラの花はじめて知ったあなたの名前
13
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おじい
落雷の 折れ凄まじき 一閃に 壁の鏡は 深き罅負ふ
11
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ねむい
潔くネットの海をたつ鳥かある日突然いないあのひと
10
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