藤久崇のお気に入りの歌一覧
ひげじぃ
耳鳴りの響もす夜具に掻いつきてかのひとを見ゆ浅き枕に
13
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河のほとり
手もたゆく野中の清水わが汲めど心を汲みて知る人ぞなき
12
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滝川昌之
薄暗い五時に舞い来る朝刊が背筋を冷やし立冬を告ぐ
20
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ひげじぃ
枯蓮の茎は寥寥 果てにけり垂氷の尖の露や散りけむ
14
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草木藍
穏やかな秋の日差しにつるし柿固き実緩み光透けゆく
10
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詠み人知らず
こじつけて 幸せなんだ 思い込み ひとつの癖は 膨大していく
6
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へし切
十一月の 今日は冬立つ日にならむ 朝に露おく庭の石蕗
21
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茂作
心無く妻を叱りしその後の 長き沈默我れを赦さず
18
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橘
陽に褪せて乾きし紙を棄てるよにメープルリーフ舞い落ちてをり
15
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朝比奈
ジオラマのアオキヌゴケに霧わたり秋の里山色づきにけり
14
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恣翁
悲しびを帯びて陽の落ち 大地こそ 物思ひにし沈みたりけれ
15
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桃山
枝先に咲き出す花のひとつあり老樹の桜の渾身の春
27
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桃山
ベランダに寒さを凌ぐ子らのため不織布の夜具今年も調達
13
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ひげじぃ
週一度、拙く聴こゆ鍵盤の知りもせぬ子を励ましており
12
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ななかまど
降り積もる紅葉の重なりそのままに脚たおやかに猫は歩めり
12
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橘
今日よりも明日の楽しみあればこそ今を生きてく原動力となり
11
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舞
ふるさとの深山に立てる草木の慰霊の塔に秋は果てつつ
11
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桃山
柚子の実の色づく頃となりし折り炉開きに集う晴れがましき日
18
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恣翁
窓外を後ろへ過ぎる街はまだ 眠りの足らぬ寝惚け面かも
13
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舞
氷細雨の珠を宿して枯れ薄果てゆく秋の語り部となれ
13
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