祈り花のお気に入りの歌一覧
へし切
薄らかに今宵の月夜かすみたる晴れぬこころの置き処もなく
28
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滝川昌之
絶対に抜かれたくない負けん気がこの自転車のアシストとなる
19
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恣翁
夜の半ば 初音吹くかも 明けぬれば 海人小舟茹で ツナで鱁鮧
16
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inosann
急き立てて「早くパン食べて」と言う妻に義母は悠然とお湯を啜りおり
23
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灰色猫
なにひとつ成すこともなく誰ひとり愛せぬままの星も光れよ
305
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恣翁
鉄瓶を 虫の鳴くがに響かせて 恋女房の 燗つくるかな
21
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元親兄貴
晴れた夜 あなたと月を 半分こ 星屑の涙流して待とう
11
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inosann
ゆっくりと只ゆっくりと過ぎていく九十路越える義母の空間
22
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滝川昌之
塩梅は冬日まかせの軒下に大根と柿は仲良く干され
30
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へし切
思ひ侘び袖のしぐれも堰あへぬ世にふる河の憂き瀬になくも
26
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inosann
帰る家わからなくなりし義母となり同居を急かす吾の心中
23
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へし切
吾が胸のさても心は変わらぬを憂きに堪へぬは老いにぞありける
25
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滝川昌之
足はつり薬缶の水をかけられてそれでも走る楕円球めがけて
27
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ふじこ
枯ら声と鈴の音重ぬ尾花野に坊の涙もなくぞなからむ
16
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ふじこ
友の名を呼ぶ我が吾子の息白く木枯らし包む紅葉の手と手
20
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ふじこ
哀しみの砂と眠るは十三湊ひとり鷗よ泣いてくれるな
19
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滝川昌之
バスが吐く煙が白く目に見えてどうやら冬は停車している
26
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恣翁
空高く昇れる月は 青白き烟に 森を包みたりけり
25
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inosann
幾つかの変身パターン持っている本当の吾を誰も知らない
18
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へし切
月影に宵のむら雲冴えまさり独り寝る夜のこころ凍らせ
27
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