祈り花のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
不安だと受話器に細る義母の声 感謝告げても肩はさすれず
17
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リクシアナ
賑わいも宴も無けれど春の暮れ花はただ咲く誰がために咲く
13
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滝川昌之
アルバムは見返す日々のものでなく増やせた日々の尊さと知る
15
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滝川昌之
接近を羽音で諭し藤棚のミツ守り抜くマルハナバチよ
17
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滝川昌之
店頭で思い出せよとコロナ禍の年を偲んで積もるマスクは
15
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滝川昌之
荒天の明けて安堵の囀りは瀬音にはねる春日を唄う
24
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へし切
「明日からどう働くか決められる」言われて君は自由に縛られ
23
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みやこうまし
一人居は寂しくあれど自由なるその気楽さは捨てがたきもの
12
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滝川昌之
春窓に午後のソファーを独り占め文庫本には微睡綴じて
22
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リクシアナ
鈍色の雲分け入りて梅便り春の鈴なる古都に降る雪
22
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滝川昌之
卒業は間近 友との談笑は見えない未来に途切れて浮いた
24
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滝川昌之
寄せ書きのきみの隣が空いていて「将来の夢」に二人ならんで
25
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滝川昌之
街中に咲きだす梅を羨めば狭庭まだかと東風待ち望む
22
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滝川昌之
陽だまりをスズメに譲り目を細め老婦はいつの冬を見つめる
37
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滝川昌之
探梅へ背を押すごとく穏やかな霜の降りない大寒の朝
21
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滝川昌之
黒板に消しても残る筆圧で伝えたかった学び舎の恋
19
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へし切
ねぇ ムーミン 君の生まれは何処なのと クイズ擬きを入試で問われ
22
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滝川昌之
定刻の通過電車の案内が今この街の無事を知らせる
27
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へし切
しらしらと明かり障子に人もなく老いさびし香の蝋梅の花
27
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滝川昌之
保線夫が朝にくつろぐ立ち飲みの頭上を君の車両が過ぎる
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