詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
茶を点つる音も途絶えし草庵のさめざめと泣く姫垣に雨
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灰色猫
青かりし父の残しし竹垣は今は朽ちつつ侘び寂びとなり
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灰色猫
草庵を抜けゆく風や茶を点つる主もあらぬ柴垣鳴らし
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灰色猫
悠久に西暦はある瞬刻に元号はある永遠はある
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灰色猫
西暦は太陽のよう元号は月光のよう照らされている
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灰色猫
古に咲きし椿も落つ花も巡るまにまに春をまふらむ
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灰色猫
渇きゆくオアシスたちに弔いを勤めを果たした水辺に花を
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灰色猫
コンビニの夏の夜勤は涼やかなアクアリウムの水槽みたい
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灰色猫
吾輩は何処から来たのか吾輩何処へ行くのか何者なのか
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灰色猫
忘れえぬ君のおもかげこの春もまた優しげに微笑むのみで
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灰色猫
雲までの白い梯子を登りゆく風のつばさを休ませながら
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灰色猫
如月の冷たき雨が肌つたふ我がともしびを鎮むる如く
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灰色猫
姑と嫁がもめてるキッチンで尖りながらも花咲くサボテン
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灰色猫
おらが村コンビニすらもありゃすねえ嫁っ子なんて来るわげねいさ
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灰色猫
犬を飼う別れがあると知りつつも祖先がずっとそうしたように
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灰色猫
薄雲の仄かな月に照らされて夜を導く羊飼いの杖
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つゆふみ
カーナビに導かれた夜「除染中」旗手招きす山木屋の前
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灰色猫
お互いの心に刺したこの氷やさしく溶けてゆきますように
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灰色猫
白黒のノートのなかの落書きが大人になって虹色となる
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灰色猫
ただ一度出会い別れるその人へ誠を込めて差し出す抹茶
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