夕夏のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
座す富士は流る袂を靡かせて抱き護れる御母の如く
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横井 信
マフラーをくるりと巻いて歩きだす季節をめぐる無言の散歩
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灰色猫
君用のマフラー編んでいるけれど季節は夏で恋は寒がり
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灰色猫
さりげなく人差し指は弾丸で平和を壊す力があること
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うすべに
コスモスのうつむくうなじに白い雨嫁いだ朝の味噌汁の湯気
1
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トウジさん
漠々とつづく遠浅てんてんと海胆拾いては仲間と食す
1
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灰色猫
銛を持ち海に潜って魚を打つコバルトブルーと生きてゆきたい
2
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横井 信
息切らしのぼる御山の慰霊碑に寄り添う花はそっと揺れてる
4
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さえね
よせかえす珊瑚の海の波の音をまくらに眠れさきもりびとよ
4
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トウジさん
少しほんのすこし見える景色に足りている縛られた身の息遣い
1
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灰色猫
悲しみをすべて消したら白紙しか残らなかった悲しい歌集
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滝川昌之
「元カレ」と俺を仲間に紹介し シングルマザーの君の悪戯
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830
耳元の色気あふれるその声で女になれるそのときが好き
1
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空き缶
寅さんのおばちゃん削るかき氷首のタオルで汗を拭き拭き
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うすべに
クリームの厚化粧より透明なシロップ甘いやっぱりみぞれ
2
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舞
一瞬の 花火の色の 彩りを 映す浴衣の 君見てた夏
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横井 信
もう僕の言葉も尽きて夏風に遠い花火がしずかに終わる
5
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里香
この夏に 額に汗して パンを食べ 左うちわを 夢見るこころ
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ハーコット
夏の絽を着こなす女のそよがせる扇子の風に香る白檀
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さいおん
みなつきの 川溢るまで 雨降れど 袖は濡れめや 日を見ずにして
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