ことぶきのお気に入りの歌一覧
灰色猫
人類が絶滅しても鎮魂をさえずる鳥などいないのだろう
24
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横井 信
晴れた空 流れる雲に音がなく 霞む空気に山は消えゆく
11
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mo
春雨の去りてぞ匂へ沈丁花むかしへ人の影を偲べば
9
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恣翁
摘みてけむ蓮華の束の 陽炎に 置かれて 幽かに揺るる道祖神
17
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リクシアナ
春の霜とけて蒼空映す田に白鳥群れて落ち穂ついばむ
23
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リクシアナ
騒夜あけ音色澄む街有線の誰ぞ選りしかリュートの調べ
18
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幸子
もみの木が便りよこしたクリスマス楽しみにしてて新芽出たから
14
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滝川昌之
大海へたどり着けない大勢の淀みで溜まり眠る花弁よ
18
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聴雨
燕の切りとる空を貼り合はせ文したためて風にたくさむ
12
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リクシアナ
野分け去りとんぼ湧き出で陽はたわみ雨の名残りの濁流をきく
26
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灰色猫
鮎狙う少年釣り師の傍らで白鷺一羽黙して立てり
30
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リクシアナ
七号の野分け過ぎゆき月明かり今宵みる空ただ美しき
22
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絮谷新
おとうとの翼を湖に浮かべては凪の鏡の深き夏空
21
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へし切
愛しくも命はかなき法師蝉 秋の響きの声たてて鳴く
29
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朧月
きみとゆくオランダ坂の夕日には秋のさやかな声響きをり
11
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たけくらべ
秋立ちてしず心なく慕ふらむ天つ空まで君が行方を
19
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コーヤ
野に和み優しく咲いた野の花に母の温もり思いだしたり
24
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リクシアナ
目を伏せれば百合の香おもく立ち籠めて別れのことば喉に絡まる
21
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灰色猫
手のひらで掴もうとした紋黄蝶ひまわり畑の黄と溶けあう
26
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恣翁
埠頭渡る風のみ 夏を留むれど マストに 秋気 既に漂ふ
17
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