野々花のお気に入りの歌一覧
只野ハル
カップ酒冷やで呑みつつほろ酔いの千鳥の指の戯れ歌ひとつ
13
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詠み人知らず
里灯り遠くに眇め影させる寝床みつけて丸む子猿
14
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へし切
消えあへぬ日陰の雪を恨みても春はふふみて足踏みしおり
21
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千野鶴子
ありふれた言い方するなら君は月満ちても欠けても光輝く
6
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洩矢転石
もう二度と会えないのって訊けぬまま会えなくなった人たちがいる
9
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夢士
雪解けて出会ひし花の名を問へば星の瞳と応え微笑む
19
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滝川昌之
陽だまりをスズメに譲り目を細め老婦はいつの冬を見つめる
37
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へし切
せせらぎの音も騒がし山里の草木はめざめ春きたるらし
25
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夢士
春立ちて風の匂ひやほんのりとやさしさ含む雪解けの庭
17
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秋日好
左右から朝日に向けて雲流る眩暈がしそうな金曜バス停
15
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詠み人知らず
手袋に受けては消ゆる白雪と歌の言の葉いづれ儚き
14
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灰色猫
白い息いろはも知らず歌ってた駅前通りの幼き魂
20
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只野ハル
デザートのロールケーキも丸齧り鬼も呆れる別腹が居る
17
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夢士
鬼の面めがけ豆撒く孫の顔メール送られ吾も豆撒く
13
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吉野 鮎
蝋梅の薄萠黄色朝影に俯きささやくゆかし薫りを
17
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へし切
しろたへの波路はるかにゆく舟のわたつ海にぞ波の花さく
23
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び わ
ぬかみそに傷をがまんし手を入れる家内の心噛みしめ食す
6
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秋日好
ふがいなさ拭えぬ夕べ寒空に静かな月が貼り付いている
12
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河のほとり
梅の花かほる夕べのつかの間にまたおもかげの消えゆくや誰
18
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灰色猫
永遠に鏡面世界を反射する歌もいつかは刺さるでしょうか
18
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