Chicoのお気に入りの歌一覧
うすべに
湧きあがる雲に向かって草いきれ 陽ざしほがらか山羊立ちつくす
6
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うすべに
夏の陽にしおれる草を見おろして 今宵咲くぞと小さいバナナ
5
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うすべに
川香る夏のうたたね祖母の手のときおり休むゆるやかな風
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うすべに
淡路からかすかにのぞむ頼りなく 雄岳はひだり鏡にうつる
5
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うすべに
遠雷に通奏低音 蝉の声 いそひよどりのフルート絡む
5
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うすべに
あつい風 極暑よろこぶ青田波 えのころぐさは息も絶えだえ
5
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恣翁
苦戦するも 「カッタ カッタ」の下駄の音の 響く祇園の石畳かな
2
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恣翁
砂鉄吸ふ磁石にも似て 底方無き海湛へたる瞳に魅せられぬ
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恣翁
口を開け 瀕死の貝は みづうみに憧れ 沖へ帆を立てためり
10
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恣翁
所在なき暮らしに倦みて 貝殻に耳を当て 聴く遠き海鳴り
15
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恣翁
白抜きに屋号を染めて 神さぶる 色の褪めたる紺暖簾かな
11
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恣翁
客帰り ひっそりしぬる座敷にぞ 海鳴りの音 今し聞こゆる
16
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恣翁
滝つ瀬の闇に抛つ白銀か 月読射たるしぶき仄映ゆ
11
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へし切
かあさんや此れでいいよねと 呟いて 飾る短冊 銀漢の夕
13
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へし切
夢よりも 今を生きるに疲れ果て 現を彷徨ふ 政治難民
13
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へし切
おはようと 笑ふ遺影に声かける 四半の過ぎし吾が日課かな
13
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へし切
哀しみの広ごる空にこころ寄せ 君を見つめて今を生きてる
12
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へし切
炎天に思い顔して 百日紅 紅蓮に燃ゆる 夏恋の色
14
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へし切
幾そ度 虐げられれば 彼の国の廃墟に 花は咲くのだろうか
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へし切
秋立てば せめて心にそよ風が吹いてくれぬか 残る夏の日
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