千映のお気に入りの歌一覧
横井 信
年の瀬の眠りについた工場にやさしく響く冬鳥の声
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ななかまど
雪ぐもが入り日を不意に隠してもあすの天運うたがうなかれ
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滝川昌之
長押(なげし)より遺影下ろして拭く埃 父の背中を流すがごとく
17
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うすべに
風の息 ぬくもり淡く背にとまる 縄綯う人のひなたの香り
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横井 信
帰り着く無人の駅は冬枯れの田畑の中の小さな浮巣
13
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ななかまど
冬空を抱える深き湖はあやうきほどの波たて騒ぐ
14
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林林
空ってさこんなに広かったっけかな自分で自分の呪縛を解こう
12
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ななかまど
年ごとに刻はやまりて十二月どれにしようか冬至の南瓜
11
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コタロー
冬麗の池に浮きたる水鳥の彩なす羽根を見てゐて飽かず
11
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横井 信
せわしない冬至の朝の影長く歩道に描く今年の歩み
13
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林林
縛られていると思っていたものに守られていたと気付くさよなら
17
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夢士
うたのわの園に集ひし友垣の戻り来る友顔見せぬ友
16
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滝川昌之
手水舎に映る紅葉と浮くモミジどちら掬えど小々波の立つ
19
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滝川昌之
燃え尽きたトーチのごとき裸木の銀杏が冬の月光に映え
15
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滝川昌之
大掃除 今年の垢とぬぐいゆく養生テープ嵐夜の痕
14
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灰色猫
今まさに出会ったばかりの流星に願いをひとつ奪われました
11
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灰色猫
さあ今夜あらゆる星の名を奪い落書きみたいな名前つけるぜ
11
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灰色猫
もみじ葉のさめざめ浮かぶ睡蓮の鉢のめだかに淡い初雪
16
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灰色猫
寒風に色をうしなふもみじ葉を赤く染めあぐ茜の風や
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灰色猫
吐く息の冷たきほどに柔肌は恋に焦がれて白く燃ゆらむ
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