林林のお気に入りの歌一覧
横井 信
鉛筆を握れば浮かぶ言の葉のそっと逃げてく春めく日差し
14
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横井 信
早春の朝陽を浴びて歌い出すみどりの中を電車は走る
9
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横井 信
雪の舞う朝に遅れた太陽に向かってそっと広げた両手
9
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千映
初孫の息子に貰った鯉のぼり愛が重くて矢車に絡む
10
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灰色猫
小鳥への愛で飾った木の箱を陽射しに埋める旅立つために
21
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名鈴
時めくも 時失ふも わくらばなり 劣り勝るは 思はざる外
13
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名鈴
我が身ひとつ されど心は 変はりしな 頼みて刺したる 墨を今悔ゆ
14
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名鈴
亡き絵師が 依り付き筆を 振るひけり 宜こそ目利き まことと分きけめ
12
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千映
便箋の二行に少し大文字で母への感謝 幸を表す
9
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千映
歳重ね庭木の手入れ出来ないとバッサリ切られる樹と人辛や
7
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千映
友の訃報ひとりは妻でひとり犬どちらも悲し夜になってる
6
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千映
躾ある着物数枚に「ごめんね」と親のこころ子知らずの吾
7
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千映
凛とした雪つり寂し庭がある役も立たずに来る春迎え
7
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滝川昌之
靴下を二枚重ねて履く妻の脱皮に春の足音を聴く
22
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灰色猫
幽霊になってしまってもうずっと君の背中をノックしてるの
14
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千映
酒の宴正座が出来ぬ人増えて畳の座敷に椅子の不調和
9
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千映
この国は四季がはっきりしてたという過去形になるか気になる未来
13
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千映
雪がなく三人寄れば心配で春の田の水どうなるのかと
17
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高松 蓮
子の横で覚めれば足された毛布あり 窮屈なれど 暖かな床
11
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高松 蓮
仕事場の 飾り初めたる 門松を また見ることも なしと思えば
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