さえねのお気に入りの歌一覧
洩矢転石
「よく噛みな」「野菜も食べな」と言ったあと「こんど結婚するんだ」と言った
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シラサワ
ぬるま湯に 身体を沈め 思い出す この身が泥で できてたことを
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うすべに
指先が 世界のすべてになった夜 うつつに帰る雨はみぞれに
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吉野 鮎
憶良詠ふ可笑しみやがて哀しみに 幾とせの世もひとは愛しも
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荒野のペンギン
何を見て 何を信じて どう生きる 試されている 弥生三月
11
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ななかまど
廃炉まつ原子炉人を睨みおり好みてわれはここに立たずよ
10
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夕夏
ふろいとのりろんせいぜんぎゃくたいをうけたこどもはうけつぐせつり
7
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まつり
行き場なく言の葉たちの降り積もるさみしい森は花も咲かない
6
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鈴木たとえば
君と見しキャンプファイヤー 脹らみて金閣燒きしほどの空間
6
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鈴木たとえば
花冷えをゆけ 失戀の親友にくれてやりたき靜謐がある
5
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鈴木たとえば
君がキスする時の瞳で側溝の蛙の死体について言う時
5
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詠み人知らず
わたしなりの花を咲かさう平凡な一日ひとひを積み重ねつつ
16
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ゆりこ
決めるのはあなたではなくこのわたし子宮は百合の花と似ている
12
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ゆりこ
芳しき水密桃に触れるときふたりは離れられぬと気付く
7
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たぐい
透明な器二つに盛った桃茶色くなるのをじっと見ている
8
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亜貴
もう片手ほどしか着ない制服が部屋に静かに佇んでいる
11
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中森 つん
かなしみを吐き出すように歌を詠み泣かないようにまた歌を詠む
14
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中森 つん
愛するの意味を違えて私たち指先ばかり絡ませている
6
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大森ゆきえ
無事ですと定期報告ありがとう伝える相手はいつも無事だと?
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飯田彩乃
「願わくばあなたがほしい」間をあけてそっと付け足す「生死は問わず」
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