栞のお気に入りの歌一覧
月虹
温度差にやられたんだね春風邪の微熱のような恋のざわめき
36
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灰色猫
浮かんでは消える言葉が降りそそぐ未完の歌は未完のままで
31
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へし切
降りしきる雨に若葉はつややかに日がな一日ながめて暮らす
25
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只野ハル
残されし詠み人知らずの歌を読み歌人の名前浮かばず寂し
18
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もり
傘ひとつ理由は雨音煩くて声聞こえない それだけのこと
10
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只野ハル
ワイパー越しに見た紫陽花を思い出させる夜の雨音
17
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あまおう
二個前の 恋に似ている 降りかたで 雨は夜半に 激しくなった
34
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へし切
名にしおふ散る時を知る栗の花 梅雨入り告ぐるか道の端に濡れ
35
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芳立
雨の打つ夜は心もながされて五月のままに七月へ継ぐ
16
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有丘紫橙
砂時計思い出すのは小学校背もたれのない理科室の椅子
12
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舞
手折るにはあまりに易き一輪の花のいのちの美しきかな
23
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詠み人知らず
物干しで大の字になるティーシャツはお日さまがてる三人家族
17
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千映
指先を伝って文字が打たれてる君の心の奥深くまで
11
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コーヤ
雨がやみ山川森も家並もゆきかう人も潤いみせて
15
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林林
塩と梅 一夜でかくも睦まじく溶け合ふ愛が滲み出てゐる
31
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詠み人知らず
夜になりたたんだ蚊帳を広げては部屋につるした祖母はいま亡く
17
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ながさき
故郷の 街の姿は 変われども 山は変わらず 海も変わらず
24
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へし切
淋しいとひとり夜空を見上げれば 弓張りの月 微笑むようで
32
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ゆり
風が吹き季節が変わるとささやいたまだいかないで母の手を取る
20
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恣翁
生きるとは 己以外の人達の死を 見送ると見つけたりけり
22
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