富鴨のお気に入りの歌一覧
真冬病
わらわらと地を這いまわる蟻のごとその他多数になりたい午後だ
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白黎
結局はその場しのぎの快楽で時がたったら干からびている
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たそがれ
溜息の深さに色が付くように 求めていないものが多くて
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まつり
好きだよと囁く声まで同じだね向かい合わせのきみは鏡像
6
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きりあ
暖かな光でしたねさう確か夭逝といふ名の新星は
7
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凍
虐待と死刑の載った新聞を敷いて障子の張り替えをする
20
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きりあ
幻想の海は波音たてて碧ここにはいない夏の恋人
14
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香月春
今だけの瞳これまでの青さを映してもう会えないのだと知る
5
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月蔭屋
アナウンサー「では、革命の時間です」そうして革命は始まった
5
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白黎
私には美しさなどはわからない だけど美味しいなめらかプリン
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詠み人知らず
活動の総ての素の太陽に ありがと言って 灯油を注ぐ
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工藤吉生
菓子パンと野菜ジュースが入ってるコンビニ袋の重さの猫だ
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金魚藻
アドベント側に死を待つひとが居て花よ咲くなと祈る夕暮れ
5
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利己翔
価値がないものから順に置き換わる世界の中に土偶が ない
3
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利己翔
初夢の口から吸って吐き出すジュースみたいな血みたいな河
2
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暗黒ティラノ
両足がきのこになった老人が 微笑み手招く踏切の裏
4
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せみど
全身の細胞が「うん」と言うまでは楽に死ねない な、薬指
7
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工藤吉生
押しつけることが布教で信仰でつまり愛だと信じていた日
7
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裕二
外からしか分からぬこともある 実はきみとあの子はとても似ている
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灰色猫
牛舎から 勝手に出てゆき 草を食み 勝手に戻る 賢い牛たち
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