ながさきのお気に入りの歌一覧
横井 信
陽だまりに寝ていた草も起き出して小さな花の誘う春風
16
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KEN
日を閉じて梅に降るかも淡き雪 時を止めれば夢散らずやと
14
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杜鵑草
さのみやは朝より酒を食らふべき年に稀なる折と思へば
14
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杜鵑草
事無きはかくあるべしと思ひしむ家群の灯のともる夕暮
16
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滝川昌之
桜坂あたりで拾う春だから開花雨なのさと粋に濡れよう
22
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ななかまど
思い立ちイヌノフグリと名付けたる牧野博士よ春が始まる
19
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音蔵 雅秀
人の言う 人生修行 花は咲く 我慢の上に されど難し
2
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へし切
もういいよ 咲いてもいいよと囁いて 蕾を濡らす木の芽雨かな
22
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敦希
針穴を通そうと依る糸のよに貫くことだけ想い君に告げた
11
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横井 信
道端の草の名前を呟いて朝のしずかな駅まで歩く
13
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横井 信
ひび割れたアスファルトから顔を出す若葉を揺らす花冷えの風
17
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美生子
山頂へ上りゆくほど山桜花びら白く清らに咲けり
15
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美生子
白雪の溶けゆく音に誘われて花びら揺らすかたくりの花
14
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滝川昌之
定年の朝にもらった手紙にはともに歩んだ妻からの謝意
22
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ななかまど
訪ねきた人の帰りて春彼岸 春のこころは寂しくもあり
15
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へし切
鎮魂のその色白き木蓮花 悲しい色やね 愛しい花やね
15
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音蔵 雅秀
大和花 ほころび初めて 薄紅の 幕張る支度 あの青天に
9
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ななかまど
幾たびの雪を眺めてきた日々を懐かしむごと猫柳立つ
20
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滝川昌之
定年を報告すれば春彼岸墓石越しの桜ほころぶ
19
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へし切
夕暮れは春を近みかぬばたまの今宵の月夜かすみたるらむ
28
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