秋日好のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
タクト置き世界の小澤は素手を振る奏者も音も抱き込むように
20
もっと見る
西手心黒
疾く風に流れる雲を追いたるや漂泊の身を指折り数えつ
9
もっと見る
西手心黒
たわむれて立つ猫の写真送られし「帰ってこい」と手招くごとく
6
もっと見る
舞
早蕨の出でくる季節故郷の融く雪清し山の渓水
13
もっと見る
滝川昌之
定年の朝にもらった手紙にはともに歩んだ妻からの謝意
22
もっと見る
へし切
もういいよ 咲いてもいいよと囁いて 蕾を濡らす木の芽雨かな
22
もっと見る
ななかまど
雪のこる山の傾りに吹く風は春を奏でてゆくオルゴール
13
もっと見る
杜鵑草
来む世にも逢ひやすべきと朝夕に般若心経唱へつるかな
8
もっと見る
へし切
たましひを枝に残して落ち椿 恋のほむらは散りて知るらむ
16
もっと見る
アシタカ
もう一度君に会えるというのならATMでお金をおろす
4
もっと見る
アシタカ
自販機で何度も返ってくるような百円玉の気持ちはわかる
7
もっと見る
アシタカ
生きるのが不器用だった我が妻は上手に生まれ変われたろうか
10
もっと見る
アシタカ
前をゆく相合傘は傾いて男の肩に雨の滴る
7
もっと見る
アシタカ
ポッキーを5本同時に食べている妻を昨晩夢で見ました
6
もっと見る
アシタカ
玄関の鍵は閉めずに半年がまだ一歩めを進めずにいる
14
もっと見る
滝川昌之
御朱印を集める妻は十月の出雲のような一冊を持つ
19
もっと見る
恣翁
逃げてゆく夜よ 見せなも 安らかな匂ひを残す夢の続きを
18
もっと見る
恣翁
赤湯文字 寝屋に蔓延る夜を呑み 眶の裏に潜り込むなり
11
もっと見る
恣翁
豆腐屋の軒に下がりし縄暖簾 染み込みにけむ油の臭ひ
18
もっと見る
恣翁
春寒の夜を深みて 濃やかに 依稀たる細雨 杜を籠めたり
14
もっと見る
[1]
<<
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
>>
[1487]