夢士のお気に入りの歌一覧
KEN
路地に咲く 麝香の花に よみがへる 藏王の尾根の ガスと雨かな
8
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名鈴
恐ろしき 風病を避けて 籠り居るに 家さへ揺らば 何処へ逃ぐや
13
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舞
しぐれゆくうしろすがたを眺めつつ吾れを追いくるわれの影かな
6
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恣翁
植え込みの陰なる風に 睡たげに揺れて 合歓こそ 紅を刷くめれ
17
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滝川昌之
石垣の石間に咲いたノアザミの永き重みににじみ出す蒼
16
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ケンイチ
足早にゆく人たちの日常に溶け入る我にやはらかな風
50
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ケンイチ
花の名をひとつ憶えて初夏のひかりを呑んで騒がしき風
4
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ケンイチ
武蔵野の青は一層深まりてスワンさびしきみづうみの午後
9
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ケンイチ
ささやかな葉音を去らう薫風の後の静寂の一輪の花
7
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ケンイチ
いにしへの上水道に緑さす我らは春を失ひたれど
10
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ケンイチ
夕かぜに新樹も影を纏ひけり消えゆくものと盛りゆくもの
4
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ケンイチ
湯上りの麦秋の風に寝転がり月を待ちつつ周五郎を読む
8
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蔓葵
みよしのに心ばかりは通へどもふみぞわづらふ花の白雪
13
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滝川昌之
メモでない自前の言葉はリーダーの本気が届くよく腑に落ちる
15
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ななかまど
実をつけるトマトの位置を測りつつ今年の苗の検地を始む
9
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横井 信
やる事も見つからないまま休日の部屋で抱えるしびれた身体
9
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吉野 鮎
憶良詠ふ可笑しみやがて哀しみに 幾とせの世もひとは愛しも
14
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吉野 鮎
唐突にきみが死をきく 滿月があまねく照らす甍の連なり
11
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KEN
硝子の ごとき燈りが 忍び込み ほのぼのと浮く 薄墨の文字
8
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KEN
つくよみの 燈る夜空が すみれ色 病めるあなたの 切り繪のやうだ
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