へし切のお気に入りの歌一覧
ななかまど
老木の桜もどっこい生きている負けてたまるか胴咲き桜
15
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くりん
手を広げ 花びら受けよと 母の言う白杖の子の 頬やわらかく
8
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うすべに
うすべにの色にまよって花いかだ どこへゆくのか蟻の船頭
9
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滝川昌之
変わり種なんて要らない天婦羅はゴマ油江戸前車海老サクッ
14
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うすべに
少年の背をおいかけて花ふぶき 見得など切れば歌舞伎の舞台
11
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横井 信
新しいカバンを持って家を出る花散る里にウグイスの声
14
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KEN
春うたげ つかの間ゆゑに華やげと共に囃すや星と夜桜
11
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笹舟
明け星を求む瞳は酔い濡れて 深まる河にそは流れ去ぬ
4
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茂作
れんげ野に寢轉びおれば天さして 雲雀上がりぬ春のまん中
16
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継海
川沿いの桜の枝が春を呼ぶ悲喜こもごもの思い出連れて
7
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ななかまど
軒下に子育てはげむつばくらめ夏の記憶をわれと作らん
15
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滝川昌之
屋上で胸の空気を入れ替える入社以来の俺の泣き場所
19
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小林道憲
ふるさとの小川のせせらぎ背に受けて 友と歩いた菜の花の道
5
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恵雪
朝の露まとふ青きムスカリの花ふるはせて清明の風
9
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横井 信
忙しく出掛ける朝の道端にそっと流れる春の花びら
11
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茂作
あといくど見ることありや櫻花 遲しと待ちてはや散り初むる
13
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ぽじ
無職にて気づいた朝日の美しさあれほどまでに憎らしかったのに
8
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美生子
北風に冷え切った頬あたためて心の奥に春を迎える
12
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アガサ
彼の人と 桜吹雪に濡れし日は遠くありても 今も散る春
6
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恵雪
雨風の猛き朝夫の背に降り落つ桜よ見守り給へ
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