へし切のお気に入りの歌一覧
富鴨
君想い吹いたシャボンはひび割れて風の音ひとつ澄みわたりゆく
19
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紹益
メジロ来て 蜜を啄む 梅の花 早く聴きたし 鶯の声
18
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詠み人知らず
人の身に無駄なものなど備わらず全て繋がりこの世は回る
13
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詠み人知らず
風凍みる四十九日の帰省にも 川面に立てる一本の鷺
20
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詠み人知らず
お握りは懐炉としての熱をもち 通勤ポケット手をなごませる
16
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悠々
履歴書を、歌に詠まんと、ねがひしが記すべくなき、我が人生よ
17
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悠々
あかときの、そらに残れる春の月 つがひの雁は鳴きつつ北へ
15
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悠々
ある日ふと、鏡のなかに見もしらぬ 老人のゐて われにほほゑむ
22
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月虹
青空に枝葉を伸ばす大樹なる今日もひたすら元気でいこう
27
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月虹
僕たちは月の光を浴びながら明日を恐れず会話をしよう
27
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夢士
若芽出で木々の小枝の春の色淡き紅さし風にゆれをり
16
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桜園
年賀状返信くれない友のこと一人寂しく思いだしにけり
13
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成瀬山水
昼むかえ雪の代わりの除雪剤パキリパキリと冬の街音
5
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河のほとり
なかなかに過ぎし心のむなしくて変はらぬ花の香こそにほへれ
14
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半格斎
昼下がり心の隙つく音のして 屋根上の雪はすべり落ちゆく
8
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半格斎
風も絶え雪の舞ひ散ることも絶え 音無き世界に吾たたずまむ
8
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亜貴
ながさきの空よさよなら もう二度と黒い雨など降らないように
9
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たんぽぽすずめ。
言の葉にならない日々を吐き出してただ泣きじゃくる日が在って良い
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紹益
このバスで 最早君とは 会えなくて 涙で滲む 車窓風景
19
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ふきのとう
乱暴な男子の前に身構えて己を守る世情のかなし
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