只野ハルのお気に入りの歌一覧
秋日好
変われない凡庸の中溺れおり諧調という逃げの収斂
11
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リクシアナ
十四の夏に忘れた文学書コキア色づく庭に繙く
15
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うすべに
変わりない平和な街にジョンの歌 海の向こうは今日も戦争
12
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秋日好
キッチンにレシピに君の魂宿る美味しく作って笑顔もらうと
12
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秋日好
独りなら押しかけてやれ料理手に若草の姉妹真似るみたいに
10
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滝川昌之
室外機動いているか独り身の近所の老婦の無事を視る朝
21
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秋日好
冬の月低く横へと這ひのぼる下より眺むる吾を置き去りに
14
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へし切
今はなき理念や誇りこころざし この日本は失くして久しい
15
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ななかまど
鵯の声こごえる風になる朝は冬の日差しが枯野を濯ぐ
15
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聴雨
たのしみは月なき夜の空ながめ長く緒をひく星に会ふ時
14
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秋日好
薄明に鍵光りおり裸樹の枝もまばらな庭の片隅
10
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芳立
そしてまた上りゆくべくいくたびも闇にたどらむ深き谷すぢ
5
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秋日好
静まりの夜にフィルターの音のして金魚揺蕩ふ女主人無視し
6
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秋日好
ヘアチェンジ気付いてくれたその人に傾く心フードで隠す
11
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秋日好
やはりとも濡れて伝へむ遠山の煙りて寄越す背の涙雨
12
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へし切
この人は何をやってもずれている 世襲議員の頭の中は
11
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うすべに
めざましの音もさむざむ伸ばす腕 ゆびさき以外まだ夢の中
13
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うすべに
小春たつかすみの空もゆるやかに すすきの波をわたる草笛
13
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聴雨
地に水に終の棲家を迷ひつつ風にゆくへを託すもみぢ葉
13
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滝川昌之
グツグツの土鍋は熱が逃げにくい焼かれたうどんが腰抜かすほど
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