白亜のお気に入りの歌一覧
聴雨
小夜ふけて届く便りはゆくりなく雨の間にいづる月かも
12
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芳立
しろたへの袖をぬらしてはつ夏の雨ふる瀬々は音まさりゆく
9
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聴雨
朝まだきおぼろ野に立つ紫のひときは冴ゆる夏あざみかな
10
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粕春大君
知らぬ間に今年の春もくれ竹の葉風の音に夏たけるらし
15
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聴雨
待ちわびし下弦の月のいづる頃秘め咲く花の露ぞこぼるる
13
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聴雨
寄る辺なき命のやうに掌にうけて朽ち落つ白き花を弔ふ
10
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芳立
誇りとは人目も寄らぬおそ春のいよいよ深き桜樹の青
10
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聴雨
魂きはる命と知りてさみどりの春より夏へかはる日に逝く
11
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聴雨
夏にほふ南に低き星々をつなぐ指さき思ふて眠る
12
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聴雨
花ひけばぷつりと音の立つ如く艶かしかり恋の散りぎは
16
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聴雨
君すでに雨夜の月となりにけり文のみならず通はぬ思ひ
9
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浅草大将
夏くるはあすかの川にゆく春を今日ひとひらの花に送らむ
18
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恣翁
一粒の真珠の如き月の射す新芽は 青き羅の帯に似る
33
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聴雨
待てど来ぬ便りにも似た切なさをゆふべの月の白に重ねる
8
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風橋 平
夜中までつく嘘 どこの路面でも四月の雪が激しく消える
12
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ケンイチ
どの口もわが名を呼ばぬ土地にありてやけにつれなき宵の明星
6
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falcon
鬱金散る春のゆふぐれ誰が弓ぞ胸に沁みくるラルゴの調べ
22
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粕春大君
風吹けば淡きみどりのひさかたの光さしふる桜木の道
24
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三沢左右
行く人の靴底はなの色に染みにじみ溶けゆく春の日淡し
19
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桜園
いとしげに桜にふれる少年のまなこはなぜかとても優しい
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