白亜のお気に入りの歌一覧
みやこうまし
落差増す夏の日陰の目にしみて大き木群れの暗きにもぐる
12
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村上 喬
僕たちは文字を頼りに繋がって寂しさだけを分かち合っている
14
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ふきのとう
早朝に露草の青ぬれるなか秋の気配に白雲を追う
10
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ふきのとう
たんぽぽの小さき黄色に手を止めて戸惑いつつも鎌を差し込む
21
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恣翁
鬱蒼と繁りたる葉に 注ぐ陽の光と 戯るる朝嵐かな
30
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浅草大将
浪風ようちて磨けよ若みどり身にあらいその松のほまれを
20
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聴雨
石段をのぼりて仰ぐ夕まぐれ闇に溶けゆくあをき栗の実
21
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村上 喬
現実と夢との境を引くように飛行機雲は伸びゆく朝に
39
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村上 喬
飲み干したコップに残る一粒は心許ないほどの水色
16
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村上 喬
のみさしのラムネの瓶に残されたビー玉越しに海はひろがる
304
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みやこうまし
正論に与し来たらぬ凡庸にはじかれ光るすいれんの花
16
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文麿
水たまり白き手あづけひよいと飛ぶ青空映す君は幻
14
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ふきのとう
野良猫はのらりのらりと陰もとめ木立ちの中へ姿消しゆく
19
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聴雨
やすらぎの三日ばかりの月の舟その切つ先に浮かべる涙
11
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芳立
満ちも満ついのちうるはし常夏の庭はたしかに沙羅の散り落つ
5
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芳立
破れ寺や塔をあふげばガルーダの肩に巣づくる小鳥ひと群れ
9
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たんぽぽすずめ。
輝ける真白き服をもう一度着させるように磨く軽トラ
16
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浅草大将
闘ひの後にやなにを得るとらまん辿る家路もそらに眺めて
22
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聴雨
逢ふこともままならぬ夜は軒端より鵲かける橋渡りたき
19
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芳立
雨やみを待ちてぞつひに野分なくかささぎわたす橋もみるかな
11
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