車男のお気に入りの歌一覧
紫苑
持ちおもる歌集とぢつつ下車までのひとときの眼を閉ざしてをりぬ
11
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秋日好
上手には酸素を掴めぬ血色素わが背の身体をめぐりめぐりて
14
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詠み人知らず
さわさわとカーテンゆれる窓辺にて猫のぬくもり恋しい今宵
12
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都詩
荒涼と大地を覆う溶岩の隙間に芽吹きし一本の草
22
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紫苑
ふかみるのそこにまたたくともしびのあかきがゆゑにいざおちめやも
15
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詠み人知らず
大水に家も気力も流されて 恨むあてなくただ弱りゆく
15
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詠伝
かつてこの腕に残した傷のように私はここからいなくならない
16
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都詩
フェイスブックで今日のメニューを確かめて小さなカフェに一人のランチ
7
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詠み人知らず
一年中殺しの絶えぬ人間の いったい何処が進歩している?
15
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詠み人知らず
亡き母の文庫本読み気に掛かる 何を想うや折り目のページ
184
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詠み人知らず
自販機が古びたビルにかたむいて人影のない街を見つめる
21
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只野ハル
一日で百四十もの評価あり読まれた方にただただ感謝
11
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みやこうまし
介護する立場にあれどされる身にあらぬを喜ぶ自力本願
17
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都詩
裏町のカフェに座りて短歌詠む仕事の合間のひと時を来て
7
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都詩
悩みをる事小さきに気付きたり海原走る白き帆船
17
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みやこうまし
介護とう不自由にあい宿命と思いて松の心を知るや
21
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詠み人知らず
月いちど揺れの激しい特急で都会へ出て群れを眺める
5
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ながさき
白樺の 林の中の キャンプ場 牛乳色の 朝もや包む
21
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只野ハル
仄暗い夜の片隅流れ来る場末のバーの気怠い調
12
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都詩
エメラルドグリーンの海を前にして動かぬ釣り人景色に溶けゆく
23
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