紫草のお気に入りの歌一覧
灰色猫
樹々たちと風を食みつつ呼吸する吹雪に味があることを知る
13
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灰色猫
色彩に敗北しない為だけに白い絵の具で白い絵を描く
10
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ななかまど
雲低く雪まじる風吹きたればふさぎの虫がわが裡に鳴く
12
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きくゑ
凍てついた朝の苅田に立つけぶり雲の近くに陽の輝けり
9
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里香
ひと月の 旅行を終えて ただすこし 他人行儀な 「ただいま」をした
5
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トウジさん
空間を変えられまいかマトリクス鳥にもなりたい強くなりたし
2
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へし切
お天気の外には 記すことのなき 日々の日記は今日も「特になし」
9
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茂作
寒いよと蒲團の中に丸まつて 炭足す母を待つ冬の朝
13
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茂作
躊躇ひてそつと手を出す犬の背に 怖くないよと呟く幼子
14
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KEN
落ち穗乞ふ 雀らの声 畔に溜め 風絶え間なく 雪の田の上
9
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横井 信
また今日も無事に過ぎてく一日を信じて歩く海辺の小径
13
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横井 信
青空へ冷たい風が吹き抜けて陽射しを浴びる朝のぬくもり
9
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ひげじぃ
つわぶきを剥きつまどろむ縁側の真黒き指の母の夢みゆ
11
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ひげじぃ
外国の客も途絶えし湯布院の湯けむり寂し冬枯れの街
13
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うすべに
寒空の枝に残ったたちばなの 実の明るさに花の香おもう
8
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滝川昌之
凍て空に氷の国への落とし穴ポッカリ開いたごとき望月
14
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滝川昌之
奇跡とは逆転劇の一打より日々に繋いだ平穏にある
14
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つばす
松飾り燃やして送る年神様 どんどの火柱息災願う
6
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なりあきら
またしても 取り越し苦労 またしても良かったような 損したような
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Proverbe
震災後 ひと月を経て もらい風呂 骨の芯まで 有りがたかりし
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