詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
ひげじぃ
資格者といえども些末な我なりき 職に貴賤はあるべきもなく
11
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音弥
裏道の芋畑から声をかけて能弁婆は我を離さず
9
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名鈴
天離る 鄙の別れの 長ければ 名残りは尽きじ 幾日ありとも
10
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へし切
何を急く 我が物顔に自転車の 背後に迫る 歩道の怖さよ
13
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ななかまど
飴色に程よくなりし干し柿を天の恵みとただ享くるべし
13
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へし切
秋の日の 釣瓶落としに勝れるは 胸打つ鼓動 恋初めしころ
17
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コタロー
團栗の吾に當たつて坂道を生き物のごと轉がつてゆく
4
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横井 信
秋に野に弾ける朝陽がまぶしくて今日に尾を引く昨日の仕事
9
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コタロー
庭園の川を覗けば數多なる稚魚がピクピク泳ぎて逃げる
6
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名鈴
幻や 恋しき君の 顔の 見えたるなへに さしくみに消ゆる
13
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音弥
ルックスは精悍にして荘厳なるアウディ出現世を席巻す
11
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名鈴
今暫し 留まる秀つ鷹 時来れば 猛かる翼 羽振り去ぬらむ
14
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詠み人知らず
川渡る 岸辺に揺れる 小舟には 夢を積め込み 明日向く心
6
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藤久崇
この秋も 宮居を染むる 紅葉の あせざる心に 君に添いなむ
6
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藤久崇
名にし負う 秋の紅葉の 社かな 灼然なる火の 山を染め焼く
11
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河のほとり
行く末のうしろめたきに眺むればやがてしぐるる旅の空かな
9
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茂作
奧最上山は紅葉の食事處 鮎三疋の媼が二人
16
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名鈴
冬たちて 綴り刺せてふ きりぎりす 涙いと無く くるるばかりぞ
15
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ひげじぃ
枯蓮の茎は寥寥 果てにけり垂氷の尖の露や散りけむ
14
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恣翁
飛ぶ雲の慌ただしきに 一陣の風狂ほしく落ち葉を巻けり
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