灰色猫のお気に入りの歌一覧
大埜真巫子.
森林の深まる霧をかき分ける心はいつも迷い込んでる
20
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大埜真巫子.
花ぐもり 確かに有った出来事をしずかに想う もしも、は無かった
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大埜真巫子.
鏡見て誰かの為に ではなくて 心身共に うつくしく在れ
20
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大埜真巫子.
やっと二歳 自分の名前言えた今日わたしの娘 成長してる
20
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大埜真巫子.
ひそやかな革靴の音 聴き分ける夫の帰宅を踊って迎える
23
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大埜真巫子.
寂しさに蓋をするのをやめてみたそれから言葉あふれてきたんだ
22
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大埜真巫子.
こ雪舞う街にわたしは独りいて彼を待ってたずっと待ってた
20
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大埜真巫子.
ちょっとした言葉にひどく傷ついて傷つく自分が悪いと思う
23
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大埜真巫子.
ラプンツェル バルコニーの柵は檻 守られること自由の代償
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大埜真巫子.
木蓮の純白はなぜ汚れるのしきつめられて花びら朽ちてく
23
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大埜真巫子.
不安感だけでヒトってしねないの毎日すこし蝕まれるの
20
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大埜真巫子.
傷つくと成長するって言うけれど限度があるよ心の強度
21
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大埜真巫子.
急かされるような気がしてこわくなるあたらしい春すこしキライだ
23
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大埜真巫子.
ひと月に七百錠の薬飲みちいさな粒に振り回される
21
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大埜真巫子.
あの頃は白いスーツに身を包み隠しつづけた息をころした
24
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大埜真巫子.
喜びも悲しみもまたすり抜ける幽霊みたいと友だちが云う
23
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大埜真巫子.
真夜中のひとつふたつの数えうた灯りをともす胸に灯りを
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大埜真巫子.
ハクチュウム目覚めて冷めてベッド上ひとつの心なくなればいい
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千映
失恋の想い出とともに流れるは黛ジュンの 夕月なんです
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舶女チェルシー
晩年に色あせた衣はらはらと脱いで女になるチューリップ
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