半格斎のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
まだ生きていますと咲いた数輪は古木の梅の力の限り
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蔓葵
山の端はほのぼの白むありあけの月のかつらの花や散るらむ
10
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吉野 鮎
ふる雪に音鎭もれる 只管に 祕めやかを紅 寒椿墮つ
8
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芳立
世のなかはうしと思へばひと色におのが心もさだめがたしや
5
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粕春大君
絆無き勝手尽くしの世となりぬ とまれかうまれ年は暮れつつ
9
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紫苑
大仏のしわひとつなき掌のうへに今宵ことしの初雪のふる
12
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名鈴
積もりたる 宝の文の あつさにも 身の熱りこそ 劣るまじけれ
9
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KEN
凍えつつ おぼろの燈り 十三夜 眠る櫻の 淺し夢かは
9
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灰色猫
うたのわの友は賀状をなにもかも手書きにやると心を感ず
12
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恣翁
溜息をつきあふごとく かさかさと 枯れし花托をうなづかせけり
16
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横井 信
散り残る枯葉の揺れる音を聞き川を見つめる冬の青鷺
19
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葛城
暖取りの油屋練り來夕まぐれ 賣り聲今は風物詩となり
14
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葛城
ゆずりはの繁きを手折り差し飾る行き来る年に思い馳せつつ
22
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萱斎院
秋風に葛の葉うらむ奥山の こころあやまる鹿のこゑかな
7
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KEN
たまゆらの 光走れば 冬枯れ野 七つの頃の 夢よみがへる
11
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渡 弘道
車椅子窓越しの海余生かな夕暮れに鳶一羽飛び発つ
6
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千映2
君が漕ぐ花筏なら乗りますと深い眠りの春浅きころ
28
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灰色猫
奇跡など起こりはしない焼き場にて儚き蝉のひたむきを聞く
57
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草木藍
寒緩き地なれば山は色づかず櫨のみ赤く緑薄れゆく
3
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横井 信
けむり立つ棚田の畔の夕焼けに白く揺れてる水仙の花
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