半格斎のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
霞みゆくベールをかけた稜線の下で化粧か春の山々
14
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名鈴
咲き初めし 花散らす風 待ち恋ふる 君を隔つる 春の嵐か
11
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葛城
三日とはもたぬ日和の春といふ短き時を花に惑ひぬ
13
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御宿川蝉
春宵の弓張月よ雲居より 我が思いの矢文こそ射よ
8
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うすべに
山おおう香りの霞 人のがれマスクずらせて深呼吸する
9
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詩月恵
画面越しはにかむ君が愛しくて逢いたくてただ抱きしめたくて
5
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御宿川蝉
陽に映える塀を越えくる梅の香に 嘆きを秘めしヴィオロンの音
8
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トウジさん
仏壇に菜の花供ふ春隣り経は読めねどせめての手向け
7
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灰色猫
「どんぐりのもり」と書かれし石柱を幼子ひとり音読しおり
29
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恣翁
背戸にある杏花の下に 干されたる鍋 うつ伏せに 長閑けかりけり
14
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桃山
枝先に咲き出す花のひとつあり老樹の桜の渾身の春
27
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へし切
うぐひすの来鳴く春べは うららかに 花の香にほふ故郷の山
17
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河のほとり
香を遣す花のゆかりをたづね来て白き月夜ににほふ春風
14
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滝川昌之
しっとりと雨を纏いて紫の花木蓮は春の夜に堕つ
21
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河のほとり
なにとなき春のけしきはうぐひすの雲居に遊ぶ空ののどかさ
13
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葛城
日々青む岸辺をゆけば川柳 白銀の花穂の招きさゆらぐ
13
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へし切
あい傘の肩を寄せあふ 春の雨 君がかをりの吾が袖に染む
15
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葛城
納めるや納めざるやと刀自の聞く吾には未練の春炬燵かな
12
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桃山
春雨に濡れては日差しにぬくめられ柳刻々その青を増し
16
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名鈴
隔てたる 遠山鳥の 鳴く声を 恋ふる夫よと あはれにぞ聴く
17
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