舞 のお気に入りの歌一覧
ひげじぃ
色もなき冬暁の庭に降り下駄歯の下に霜ばしら鳴く
12
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うすべに
てれ隠し 晴れ着の姉から眼をそらしスマホ見るふり横目ちらちら
6
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滝川昌之
新成人 世界で一つの花と咲け 作業着の君 晴れ着に負けず
14
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ななかまど
好きだった貴方は夢にいつも言う心配ないよ明日も逢えると
10
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ななかまど
氷柱さげ生たもちいる初春のつややかに照る梅の冬蕾
11
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Aquarius
待ちわびる寝釈迦祭りが始まると神戸城下に春の風吹く
6
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滝川昌之
手水舎を 閉じた参道 去年今年 二拍手の音の 乾き渡れば
18
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萱斎院
春あさきむめがかをりに夢さめて むかしを思ふ片敷きのそで
5
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可不可
スクリァビン 聴けば見る見る翳る部屋 ひとり微熱だきしめて
10
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横井 信
冬鳥の高なく森も新春の風に華やぐ朝の木漏れ日
13
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茂作
松七日明けて見送る歸郷の子 幼い日々に時を戻して
15
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び わ
雪の後カット晴れてお日様が庭の梅柿琵琶薔薇照らし
6
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灰色猫
浅茅原つばらつばらと駆けめぐる芭蕉は夢はまだ駆けめぐる
9
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ひげじぃ
雪国の闇夜を穿つ音ありて凍裂といふ叫びなるらし
11
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片井俊二
タクシーを降りる晴れ着の三人を会場は待つこと二十年
5
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千映2
年賀状印刷文字の終わりには愛ある一行ミミズの如き字
7
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紫草
すんっとしてわが目前に立っている弥次郎兵衛、否あやうき息子
11
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雨夜
雪解けて流るる光に搖らくあを圖書も館もとことはの陲
6
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へし切
思い出に振り返るには 若すぎて 一途に夢を追ふに 老いすぎ
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雨夜
ためらひに曇れる朝を渦卷けむアイオロスの御風の呼聲
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